知っておきたい「異常妊娠」と「流産」②

妊娠12週未満の「流産」は避けられない自然の摂理です

「流産」とは子宮の中の赤ちゃんが育たなくなって死亡し、妊娠22週未満で妊娠が中断することをいいます。全妊娠の10~15%に起こるとされています。出血や下腹部痛などの自覚症状がある場合もあれば、ママは気づかず超音波検査などで判明するケースもあります。
妊娠12週未満に起こる初期流産と12週以降の後期流産とでは、おもな原因が異なります。
初期流産の原因は、受精卵の染色体異常や胎児の臓器が育たないなど、胎児側の問題がほとんどです。ママや医者の努力では避けられません。
後期流産の場合、原因の多くは母体側にあります。出産時期ではないのに子宮口が開いてしまう子宮頸管無力症や、赤ちゃんを包んでいる卵膜に炎症が起きる絨毛膜羊膜炎などがあります。
流産と判明したら、感染症などのトラブルを予防するため、胎児や胎盤などを娩出する処置をします。

「切迫流産」とは流産しかかっている状態です

一方、子宮の中で胎児は順調に育っていて子宮頸管もまだ閉じているけれど、おなかの張りや出血など流産の兆候が現れている状態を「切迫流産」といいます。切迫流産になったら、安静が第一です。受精卵に異常がある場合を除き、この時期を乗り越えれば無事に出産できるケースがほとんどなので、おち着いて対処しましょう。