知っておきたい「異常妊娠」と「流産」①

赤ちゃんが育たない「異常妊娠」

残念ながら赤ちゃんが育たないこともあります。妊娠初期に起こる場合の多くは、自然の営みのなかでの偶発的な事故のようなもの。いざというときにあわてないよう、頭の片隅においておきましょう。

「異常妊娠」には2種類あります。本来なら受精卵は子宮に着床するべきところを、何らかの原因で卵管や卵巣、腹膜などに着床してしまうのが「子宮外妊娠」です。もうひとつは「胞状奇胎」。おもに受精卵の染色体異常が原因で、胎盤の元になる絨毛という組織が異常に増殖する病気です。子宮内に絨毛組織が充満して胎児を吸収し、流産します。

妊娠がわかったら、すぐに産婦人科へ

どちらも妊娠検査薬で「陽性」がと出ますが、異常妊娠かどうかまではわかりません。放っておくと母体に悪影響が出るので、早めに受診しましょう。異常妊娠の場合、腹膣鏡下手術などで処置します。

子宮外妊娠

月経が遅れているなと感じるころ、下腹部に痛みがあったり出血が続いたりしたらすぐに病院へ。卵管破裂を起こすと大出血や激痛も。逆に無症状の場合も少なくないので要注意です。早期に子宮外妊娠が分かったら、腹腔鏡下手術で卵管を切除するなどします。卵管破裂で大出血を起こしている場合は緊急に開腹手術します。

胞状奇胎

通常と同じようにつわりもあり、とくに目立つ自覚症状はほとんどありません。妊娠初期の超音波検査や内診で判明します。日本では出生1000人に2人くらいの割合で発生し、高齢妊娠ほど多いといわれます。胞状奇胎が判明したら、子宮内の絨毛などを除去する手術を間隔をあけて2回行い、その後も定期健診します。