出産と産褥期|小さく産まれた赤ちゃんの育て方

未熟児で産まれると

最近の傾向として、産まれる赤ちゃんの平均体重が下降気味だといわれています。妊婦さんに対する体重コントロールの指導が浸透したのが原因と考えられています。
しかし、出生時の体重が3000gを超えていたほうが、それ未満の赤ちゃんに比べて元気に育つというデータもあり、厳密な体重コントロールへの反省の声もあるといいます。
さて、未熟児というと「平均より小さな赤ちゃん」という印象がありますが、産科学的には、成熟兆候を欠く出産時をいいます。また、未熟とは、体重ばかりでなく、在胎期間や胎外生活適応性などの機能面の不足も意味しますが、判定の基準がむずかしいので、今は体重のみで定義されています。
体重が2500g未満で産まれた赤ちゃんは、低出生体重児と呼びます。ちなみに、1500g未満で産まれた赤ちゃんを極小未熟児、1000g未満の赤ちゃんを超未熟児といいます。
つまり、本来ならまだお母さんのおなかの中にいるべき赤ちゃんが、何らかの理由で早く産まれてしまった場合が未熟児というわけです。
したがって、身体にまだ外界の環境に十分適応できない場合が多いわけです。体重が少ないのはもちろんのこと、呼吸障害を起こしやすかったり、体温調節能力に乏しかったり、細菌に対する抵抗力が弱かったりします。
身長も体重も小さく、皮膚は薄く赤みが強いのが特色。泣き声も弱々しく、眠ってばかり、呼吸も乱れがちです。このため、「自分で呼吸し、消化吸収を行い、体温調節ができる」まで、専門施設の保育器という特別な環境で育てることになります。