妊娠のしくみとマタニティライフ|持病のある人のマタニティライフと出産①

持病がある人は妊娠前に相談する

心臓病や肝臓病などの持病があっても、妊娠することは可能です。
だからといって、だれでも出産できるとは限りません。
母体が妊娠の負担に、耐えきれない場合も多いのです。
完治していると思っていたら、いつの間にか再発していたり、妊娠によって再発したりするケースもあります。
妊娠中にも、治療を完全にしなくてはならないときは、できるかぎり医師陣も充実し、設備も整った総合病院や、大学病院を選ぶようにしましょう。
もちろん、これまでの病歴報告書や診断書を担当医に提供します。

(心臓病)

妊娠により、血液量は3割程度増えると言われています。
これは大きくなった子宮や胎盤に血液を送るためで、結果的には出産時の出血に有利な働きをします。

しかし、血液の増加は心臓に相当な負担となり、坂道や階段をのぼるときに、息切れなどが起きてきます。
この程度ならまだいいのですが、出産時には血圧が上がるうえ、いきんだりしますから、いっそうの負担が加わります。
こうした変化に対応するためには、心臓の正常な働きが大切なわけです。

また、出産終了時には、心臓の位置が変わったり、子宮に収容されていた血液が押し出され、循環量が増加するため、心臓に負担がかかるなどの変化も起こります。
それでは、心臓病の人は妊娠・出産が不可能かといえば、必ずしもそうとばかりはいえません。
最近は、一段と心臓病の治療法や管理が進歩しましたので、軽症の場合だったら無事出産することができます。
もともと可能かどうかは、心臓病の程度と関係しますから、お医者さんとの話し合いし、食事制限などの対処が大事です。