自然分娩が難しいときは帝王切開が行われることがあります

帝王切開と術後の経過

帝王切開とは、おなかを切開して子宮から直接赤ちゃんを取り出す手術のことです。
最近では帝王切開をする人の数は年々増加し、全体の約2割を占めるまでになっています。
帝王切開には、あらかじめ予定を組んで行われる「予定帝王切開」と、お産の際のトラブルにより、医師の判断で急きょ行われる「緊急帝王切開」があります。
どちらも下半身麻酔が一般的で、手術中も意識がはっきりしているので、赤ちゃんの産声を聞くことができます。

帝王切開の場合、入院期間が自然分娩よりも少し長引きます。
手術後の経過に問題がなければ2~3日で点滴がはずされ、5~7日目で手術部位の痛みもおさまってきます。

計画的に進める予定帝王切開

赤ちゃんの位置や胎盤の状態などによって妊娠中から自然分娩が難しいと予想された場合は、手術日をあらかじめ決めておく予定帝王切開になります。
妊娠37週を過ぎて赤ちゃんが産まれても大丈夫と判断されると、手術日が決まります。
手術前日は赤ちゃんとの出会いを楽しみにして、できるだけゆったりと過ごしてください。

(予定帝王切開になる主なケース)

・双子、三つ子などの多胎妊娠のとき。双子の場合は自然分娩も望めます。
・逆子のとき。
・赤ちゃんの頭が骨盤より大きい児頭骨盤不均衡のとき。
・胎盤が子宮口をふさぐ前置胎盤のとき。
・重度の妊娠高血圧症候群にかかっているとき。

トラブルのときに行う緊急帝王切開

お産が始まってから赤ちゃんやママにトラブルが起こった時には、緊急帝王切開になります。
手術が決定したら、本人と家族の同意を得て、検査を行ってからすぐに手術となります。

(緊急帝王切開になる主なケース)

・微弱陣痛が続き、陣痛促進剤を使用してもお産が進まないとき。
・産まれる前に胎盤がはがれてしまう常位胎盤早期剥離のとき。
・へその緒が巻き付くなどして胎盤機能が低下し、赤ちゃんが低酸素状態になったとき。
・お産が長引く遷延分娩のとき