出産が長引き、ママの体力が落ちてきたときなどに使います

陣痛促進剤は十分な管理のもとで慎重に投与される薬です

破水したものの陣痛が始まらない場合、陣痛が弱いままでママの体力の消耗が激しい場合などに、医師の判断で陣痛促進剤を使用する場合があります。

薬は錠剤や点滴で投与されます。
錠剤の場合は1日の投与量が決められています。
点滴の場合は分娩監視装置で赤ちゃんの心拍をチェックするなど、十分な監視のもとで慎重に行われます。

陣痛促進剤の使用には陣痛を「誘発」する目的と、陣痛を「促進」する目的があります。
基本的に経腟分娩が可能なママに使われます。
投与は本人の同意を得ることが条件なので、使用しなかった場合にはどうなるかなど、不安や心配事については、事前に医師と十分に話し合っておきましょう。

陣痛促進剤が使えるケース

(お産が長引いたとき)

陣痛がなかなか始まらずに、お産が長引いて体力が落ち、母子ともに負担がかかると判断された場合。

(破水した後、陣痛が始まらないとき)

破水後24時間が経過しても陣痛が始まらず、赤ちゃんの体力の低下や感染症にかかる可能性がある場合。

(予定日を過ぎたとき)

予定日よりも2週間以上お産が遅れている過期妊娠の場合。
胎盤の機能が落ちて赤ちゃんに負担がかかりそうな場合。

(母体に病気があるとき)

妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症があり、出産が長引くと母子ともに危険な状態になると判断された場合。

陣痛促進剤が使えないケース

(赤ちゃんの頭が大きいとき)

児頭骨盤不均衡で、ママの骨盤よりも赤ちゃんの頭が大きい場合。

(赤ちゃんの体の位置が悪いとき)

子宮のなかで赤ちゃんの体が横向きになっている場合。

(胎盤が子宮口をふさいでいるとき)

胎盤が下にできて、子宮口をふさいでいる前置胎盤の場合。

(開腹手術をした経験があるとき)

ママが子宮筋腫や帝王切開などで開腹手術をしたことがある場合。

(赤ちゃんに感染の危険があるとき)

経腟分娩をすると、赤ちゃんが母子感染するおそれがある場合。

(ぜんそくの持病があるとき)

プロスタグランジンという陣痛促進剤は気管支を収縮させる作用もあるので、ぜんそくの持病があるママには使えません。