胎児期の脳の成長は最速!脳神経回路の発育

神経回路をいかにつなげるかがカギ

では、どうして体の小さな人間が、これほど地球上で活躍しているのでしょうか。
その答えは、脳の存在にあると考えられます。
人間が他のすべての動物と決定的に異なるのは、脳なのです。
人間の持っている脳の「質」と「量」のレベルの違いにあるのです。
私たちの脳は通常、たった3%しか使われていません。
最大に使っても10%程度だそうです。
ですから、残りの部分の活性度さえ上げればいいわけです。
そうして神経回路を増やしていけばいいのです。
脳の神経回路をいかにつなげ、発育するかがカギとなります。
その環境を与えるのが、お母さんなのです。
お母さんがその重要性を意識しているかどうかで、子どもの脳の活性レベルが決まります。

脳は6〜9歳で90%固まってしまう

産まれた赤ちゃんは、無意識にお母さんの口もとを見て声の出しかたを確認します。
そして、それを再生して、お母さんに対応していくのです。
最近、ようやく、10歳から小学校で英語を教えようとしていますね。
しかし、6〜9歳で脳が90%固まってしまってからの英語教育です。
それが果たして効果的かどうか。それには疑問符がつきます。
かつては、脳がほとんど100%近く固まった中学生から教えました。
脳が固定化してしまってからだと、外国語はなかなかしゃべれません。
受験単語は暗記できても、しゃべれない日本人が多いのはそれが原因でしょう。
一方、おなかの中にいるときから英語の音に反応した子は、早くしゃべれます。
なぜなら、語学も音感教育もすべて音なのです。
基本的に人間は胎児期から音で脳の回路をつくっているのです。

できるだけ早期に脳の神経回路の形成をスタートし、それを6〜9歳までに脳に定着させることができれば、英語習得だけでなく全ての学習に不自由しなくなるはずです。

脳の質と量との急激な変化の時期に着目しよう

近年、帰国子女が増えています。
5歳前に帰国した子どもは、外国語が脳に定着しにくいのです。
帰国して生活環境が変わり、言葉の環境も変わってしまうと、
それまでペラペラしゃべっていた言葉が、急激に出なくなってしまうのです。
せっかく身につけた外国語を使えなくなってしまうのです。
それが10歳を過ぎて帰国した子どもはどうでしょうか。
ほんの少しの努力でいったん身につけた語学力は、一生使えるようになります。
その事例として、韓国、台湾、東南アジアを訪問してみてください。
70歳前後の老人に日本語で話しかけると、流暢な日本語が返ってきます。
これは第二次世界大戦前、60〜70年前の日本の統治政策の結果なのです。
彼らが小学生のときに、学校や家庭で日本語を使うように強制されたからです。
質的に脳が固定化する6〜9歳の頃に、日本語を覚えさせられたからです。

ですから、脳の質と量との急激な変化の時期に着目しなければなりません。
五感から入力された全ての情報は右脳の中に入力はされるのですが、
それを出力して表現することが上手くできないのです。
出力して表現するのは、左脳の働きです。
したがって、右脳と左脳とを連携する回路の形成すなわち脳梁の働きが不足しているのです。

3歳までが、右脳が中心の時期。それから5歳までが左脳へ軸足が移行する時期。
そして、6歳から9歳が、右脳と左脳を連携する回路が定着する時期と考えられます。

次回は胎児はお母さんのイメージを理解できることについてお伝えします。